ポイント・シティ:手軽に街づくり!爽快コンボで高得点を目指せ

ボードゲーム ポイント・シティ のコンポーネント
自分だけの街を育てよう!「ポイント・シティ」

「ポイント・シティ」は、資源を集めて建物を建設し、自分だけの街を発展させていく、手軽に楽しめる拡大再生産カードゲームです。「ポイントサラダ」のデザイナー陣による新作としても注目されており、シンプルながらも奥深い戦略性と、カードコンボが決まった時の爽快感が魅力です。果たして、あなたは効率的に街を成長させ、最高の市長となれるでしょうか?

短時間でサクッと遊べるので、ボードゲーム初心者から拡大再生産好きまで幅広くおすすめです。

「ポイント・シティ」はどんなゲーム?基本情報

  • プレイ人数: 1~4人
  • プレイ時間: 約15~30分
  • 対象年齢: 10歳以上
  • ゲームデザイナー: Molly Johnson, Robert Melvin, Shawn Stankewich
  • アートワーク: Dylan Mangini
  • メーカー: Flatout Games, Alderac Entertainment Group (AEG)
  • 発売時期: 2023年
  • ジャンル: 拡大再生産、カードゲーム、街づくり、戦略

ポイント・シティの内容物

「ポイント・シティ」のコンポーネントは以下の通りです。

ポイント・シティの内容物
内容物:資源・建物カード、公共トークン、初期ひらめきカードなど
  • 資源・建物カード:160枚(両面仕様)
  • 初期ひらめきカード:4枚
  • 早見表カード:1枚
  • 公共トークン:22種
  • 市場トークン:2個
  • 説明書:1部

※カードがメインのシンプルな構成です。

ポイント・シティのゲーム準備

ゲームの準備は以下の通りです。

  1. カードの準備: 資源・建物カードをレベル1~3に分け、それぞれシャッフルして山札を作ります。プレイヤー人数に応じて、各レベルの山札から一部カードを除外することがあります。
  2. 市場の形成: レベル1の山札から16枚のカードを引き、資源面を上にして4×4の形で場に並べます(これが「市場」となります)。
  3. 公共トークンの配置: プレイヤー人数に応じた数の公共トークンを選び、市場の近くに並べます。
  4. 初期カードの配布: 各プレイヤーは初期ひらめきカード(ワイルド資源)を1枚ずつ受け取ります。
ポイント・シティのゲーム準備の様子
4x4の市場からカードを獲得し、街を発展させよう。

これでゲーム準備は完了です。

ポイント・シティのルール・遊び方

プレイヤーは手番を順番に行い、資源の獲得と建物の建設を繰り返して自分の街を発展させ、勝利点を集めます。

ゲームの目的

ゲーム終了時に、建設した建物カードに書かれた勝利点と、獲得した公共トークンから得られる勝利点の合計が最も多いプレイヤーが勝利となります。

手番の流れ

自分の手番では、以下のいずれかのアクションを行います。

  1. 市場からカードを2枚獲得する:

    市場に並んでいるカードの中から、縦または横に隣り合っている2枚のカードを選んで獲得します。

    • 資源カードの場合: そのまま手元に加えます。資源は5種類(工業力、労働力、経済力、動力、エコロジー)+ワイルド資源の「ひらめき」があります。
    • 建物カードの場合: カードに記載された資源コストを支払って建設します。建設した建物は自分の場に置き、カード左上に示された永続的な資源を生み出すようになります。この永続資源は、以降の建物建設コストの支払いに使用できます。コストを支払えない建物は獲得できません。

    ※1枚目に獲得した資源カードを、2枚目に獲得する建物のコスト支払いに即座に使うことも可能です。

  2. 山札からカードを2枚獲得する:

    市場に欲しいカードがない場合や、市場の建物のコストが支払えない場合は、現在のレベルの山札の一番上から2枚のカードを資源面で獲得します。

市場の補充

プレイヤーが市場からカードを獲得したら、空いたスペースに山札からカードを補充します。この時、重要なルールがあります。

  • 獲得したカードが資源面だった場合 ⇒ 新しく補充するカードは建物面を上にして置きます。
  • 獲得したカードが建物面だった場合 ⇒ 新しく補充するカードは資源面を上にして置きます。

これにより、市場の資源と建物のバランスが常に変化していきます。

ポイント・シティのアクション選択の様子
隣り合う2枚のカードを獲得。資源か建物か、補充の仕方もポイント。

建物の効果と公共トークン

  • 永続資源: 建設した建物は、カード左上に示された種類の資源を永続的に生み出します。これにより、手札の資源カードを使わずに建物を建設できるようになっていきます。まさに拡大再生産の醍醐味です。
  • 勝利点: 多くの建物カードには、ゲーム終了時にもらえる勝利点が記載されています。
  • 公共トークン: 特定の建物(公共施設)を建設すると、対応する公共トークンを獲得できます。公共トークンは、ゲーム終了時に特定の条件(例:特定の種類の永続資源の数など)を満たすことで追加の勝利点をもたらします。

カードのレベル

資源・建物カードはレベル1~3に分かれています。ゲームはレベル1の山札から始まり、山札が尽きるとレベル2、次にレベル3へと移行していきます。高レベルのカードほど、建設コストが高くなりますが、得られる勝利点や生み出す永続資源も強力になります。

ゲームの終了

レベル3の山札がなくなり、かつ市場のカードを補充できなくなった時点で、現在の手番プレイヤーが最後の手番を行いゲーム終了となります。プレイヤー人数に応じて初期の山札枚数が調整されるため、全プレイヤーが同じ手番数をプレイできます。

ゲーム終了後、各プレイヤーは以下の合計点を計算します。

  • 建設した建物カードに記載された勝利点
  • 獲得した公共トークンから得られる勝利点

最も多くの勝利点を獲得したプレイヤーの勝利です。

ポイント・シティを遊んだ感想レビュー

実際に「ポイント・シティ」を家族や友人と遊んでみたリアルな感想をお届けします!

軽快なテンポで進む、悩まし楽しい拡大再生産!

「隣り合う2枚を取る」というシンプルなルール。これがもう、実に悩ましいんです!「欲しい資源カードの隣には、今はまだ建てられない高コストの建物が…」「あっちには魅力的な建物が2枚並んでるけど、片方しかコストが払えないぞ…」なんてこともしばしば。市場のカード配置と自分の手持ち資源、そして「こうしたい!」という自分の戦略をにらめっこしながら、最善の一手を考えるのがたまりません。

特に唸らされるのが、カードを取った後の補充ルール。資源を取れば建物が、建物を取れば資源が場に補充されるので、市場の状況がめまぐるしく変わるんです。「あの資源、次の自分の番まで残ってるかな…?」「いや、あそこにあの建物が補充されたら、きっとあの人が取るだろうな」といったプレイヤー間の読み合いも自然と発生し、見た目以上にワイワイ盛り上がれる展開が楽しめますよ。

「宝石の煌き」と比べてどうなの? 似てるけど、ちゃんと違う面白さ!

建物を建てて永続資源を増やしていく流れは、確かに名作「宝石の煌き」を思わせますね。でも、「ポイント・シティ」には、それとはまた違う独自の魅力がぎゅっと詰まっているんです。市場のカードは表裏があり、補充のルールもユニーク。だから場の状況が目まぐるしく変わり、よりダイナミックな展開が楽しめます。それに、カードにレベルがあるおかげで、ゲーム後半には自然と高得点のカードが出てくるようになっているのもポイント。初心者にも優しく、拡大再生産ならではの「だんだん強くなっていくぞ!」というワクワク感をしっかり味わえますよ。

公共トークンで目標が示されるのも、いいスパイスになっています。ただ高得点の建物を狙うだけじゃなく、「このトークンの条件をクリアするために、あの資源を生む建物を先に建てよう!」みたいに、戦略に幅が出るんです。どのトークンを狙って、どんな建物を組み合わせるか。そこにプレイヤーの個性がキラリと光る、自分だけの街づくりが楽しめます。

加速する街づくり!コンボが決まる爽快感と、程よい悩ましさの絶妙バランス

序盤は資源をコツコツ集めて、小さな建物を建てていく…ちょっと地道な時間かもしれません。でも、永続資源が増えてくると、そこからが本番!自分の街の生産力がぐんぐん上がっていくのを実感できます。「この資源とあの資源が自動で手に入るから、あの高得点建物をコストなしで建てられるぞ!」なんてコンボが決まった時の気持ちよさったら、もう最高!手札の資源カードを使わずに、次々と建物を建てていくのは、まさに敏腕市長になった気分。自分の街がみるみる発展していく様子は、何度見てもワクワクしてたまりません。

それでいて、プレイ時間は15~30分ととってもコンパクト。ルールも分かりやすいから、拡大再生産ゲームを初めて遊ぶ人にもぴったりです。「ちょっと頭を使うゲームがしたいけど、がっつり重いのはちょっと…」そんなあなたに、自信を持っておすすめします!

こんな人におすすめ!「ポイント・シティ」にハマるはず!

  • 手軽に拡大再生産の面白さを体験したい人
  • カードの組み合わせを考えるのが好きな人
  • 短い時間でサクッと遊べる戦略的なゲームを探している人
  • 「宝石の煌き」が好きな人
  • ポップでかわいいイラストが好きな人

「ポイント・シティ」は、ルールはシンプルなのに、戦略的な判断とカード運のバランスが絶妙な、本当にいいゲームです。友達と、家族と、もちろん一人でも。あなただけの素敵な街を、ワイワイ楽しく、あるいはじっくり考えて築き上げてみませんか?

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